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2020.04.10 [ 時事・ビジネス ]日本世界ビジネス

【原油価格暴落中】原因と今後の見通しは ガソリン価格への影響

この記事は以下の動画をテキストでまとめたものです。
【原油暴落中】原因と今後の見通しは
最近、ガソリン安くなってますよね、地域によるけどうちの近くは安いところでリッター122円前後です。

僕は仕事の移動はほぼ車ですのでガソリンの値段が安いのは助かります。
ガソリンが安くなっているのは足元で原油価格が大きく下落しているからですが、原油価格下落の背景と今後について解説します。

原油価格が下がった理由

最近の原油価格下落の原因は2つあります。
まず1つ目は新型コロナです。これで世界的に原油需要が大幅に減退しています。
2つ目がOPECで原油の協調減産交渉が決裂したことです。
OPECは石油価格を操作する産油国の談合組織です。OPECの会議において新型肺炎が世界経済を直撃し、原油需要が大幅に減退しているから、みんなで原油を減産してそこそこ儲かるようにしておこうと話し合いをしました。しかし交渉が決裂して減産するどころか、自国のシェア増やすぞとばかりにむしろ増産することになって2月から原油価格が急落しているしているということです。

なぜ交渉が決裂したのか

交渉が決裂した原因は産油量の多いサウジアラビアとロシアがお互い疑心暗鬼になって相手のことを信用できなかったからと言われています。
協調してみんなで減産して原油の値段を据え置きたいんだけど、前述の通り抜けがけして自国は増産して他国のシェアを奪ってやれとなってしまった。結果として原油需要が大幅に減っているのに増産するもんだから原油価格が急落することに繋がります。2020年1月までは1バレル50ドル台で推移してたのが一時20ドルまで下がりました。
半値以下ですから、急落というより暴落と言えます。

産油国には別の思惑が

産油国には別の思惑があるといわれていて、今世界で最も原油の産出量が多い国ってどこか知っていますか?
産油国といえば中東ですからサウジと思うかもしれないけど、実はアメリカなんです。
砂に油を含んだ地層があってそこから取れるシェールオイルといういわゆる原油がアメリカで大量にとれる。
現在アメリカでは自国の原油需要の80%は自給自足できるほどの産油量を誇ります。
話がそれますが、中国が軍事的覇権を米国から奪えない大きな理由です。アメリカは最悪、自給自足で軍隊を動かせる一方で中国は原油を輸入に頼らざるをえない。旧日本軍と一緒ですね。ライフラインを絶たれたら、そこで詰んでしまう。
シェールオイルの採算が取れる原油価格の分岐点が1バレル40ドル前後といわれています。
OPECは大産油国・アメリカが出現したことで影響力が急激に落ちているためアメリカのシェールオイルの会社を叩き潰してやろうという思惑があると指摘されています。原油価格を暴落させればシェール関連企業は採算がとれなくなって潰れてしまいます。実際にアメリカのシェール関連企業で破綻している会社が出てきています。
アメリカの影響力を削ぎたいという産油国の思惑が原油安の背景にあるでしょう。

経済的な影響は

経済的には良いに決まってるのです。経済を回すのに原油は常に消費しますから、物流はじめ貿易ではタンカーを動かすし、国内ではトラックが日々モノを日本中に運んでます。企業からすると製造コストに大きく反映するところなので原油が安くなると多大な恩恵があります。
個人だと「ガソリン安くなってラッキー」ぐらいのものですが、地方へいくと車って贅沢品ではないのです。
学生時代、僕は地方に住んでいたから分かるけど、車は生活必需品なのです。日々の足だから一家に1台じゃなくて、一人1台なのです。家族の年齢にもよるけど、仮に5人家族だと一家に最低3,4台ぐらいは車が必要です。
原油が安くなって損する人はほぼいません。強いて言うならば脳みそまでオイル漬けになった産油国の人間だけでしょう。

原油価格の見通しは

この先1、2年ぐらいは新型コロナの影響で人・モノの動きは減りますから、原油需要は低空飛行が続くでしょう。
そして地味に影響するのが中国経済です。今中国経済は瀕死状態です。2000年代半ばか急成長した中国経済が原油価格高騰の背景にあります。しかし中国経済の失速で同国の原油需要が2018年頃から明らかに落ちていると指摘されています。これは米中摩擦や中国経済の構造的問題によるものです。
目先ではインドが都市封鎖をしたことで同国の原油需要が短期的に50%減となっています。これはいずれ回復してくるとしても、世界経済が新型コロナ以前の経済活動に戻るのに1,2年かかるでしょう。
アメリカはシェール関連企業が苦しんでいるということでOPECプラスロシアの仲裁をするとトランプ大統領が言っています。原油価格が1バレル20ドル台が長く続くわけではないと思いますが、当面原油需要は落ちたままでしょう。

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