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2020.04.09 [ 資産運用の方法 ]初級

アビガン開発の富士フィルムについて

 
この記事は下記の動画とリンクしています。よろしければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=W4hGx_h2T-g
今回は富士フィルムとアビガンについて話していきたいと思います。
 
2020年4月8日に我が国で新型コロナウィルスに対抗するための緊急事態宣言が発出されました。
総理の会見の中で、『アビガン』について触れていたと思います。
『アビガン』は抗インフルエンザ薬ですが、新型コロナウィルスにも一定の効果があると認められています。
このアビガンを開発した富士フィルムについて話していきます。

富士フィルム・業務内容

『富士フィルムはそもそもカメラの会社なのになぜ薬をつくっているのだろう?』と思った方は多いのではないでしょうか。
例えば、一眼レフのデジタルカメラや、業務用プリンター、身近なところだとチェキ(インスタントカメラ)などをつくっているイメージが強いと思います。
しかし現在の富士フィルムはカメラ・写真が主力ではなく、医療機器・医薬品といったヘルスケアの分野で稼いでる会社です。
昔ながらのフィルムの売り上げは全体の1%もありません。
『富士フィルム』という社名でミスリードしてしまいそうですが、実態は違うのです。
もちろん富士フィルムはもともとコピー機やプリンター、カメラ事業を主力にしていました。
ちなみに昔はカメラとフィルムが別々で7cmくらいの円柱のフィルムをカメラにはめ込んで撮影していました。
僕は、かすかに記憶にありますが今の若い方々はフィルムの存在自体を知らないかもしれませんね。
現在ではスマホやデジカメにデジタルデータとして写真が保存されるため、フィルムと言われても「いつの時代の話やねんおっさん」と言われそうです。

なぜ医薬品事業展開をしているのか

なぜ、カメラが主力事業だった富士フィルムが医療機器や医薬品の製造・販売をしているのかと言いますと、
もともとカメラ事業とは別に伝統的にX線(レントゲン)の機械の製造販売は行っていました。
これは、写真技術の応用が活きている訳です。
富士フィルムは世界で初めてX線画像のデジタル化に成功しています。
この分野において30年以上にわたって世界トップシェアです。
ただ、一般消費者向けの商品はフィルムやカメラですからそのイメージが強い訳です。
医療分野の事業をもともと伝統的に行っていた、というところがキーポイントになってきます。
そこから派生して医薬品の開発にも手を出していきました。
医薬品の開発にはかなりのコストがかかるため、とても大変です。
開発した医薬品が承認されるかどうかも分からないので博打のような側面があります。
ですから、上場企業でも医薬品の開発(創薬・新薬など)を行っている企業の株価の値動きは非常に荒く、
10倍になったり、1/10になったりと非常にハイリスクです。

主力事業はメディカル分野

富士フィルムのカメラや写真の年間売上は4000億円弱です。
4000億円という数字を見ると随分稼いでいるじゃないかという印象を受けますが、富士フィルム全体の売り上げの16%にしかなりません。
繰り返しですが富士フィルムはカメラや写真が主力の会社ではないということです。
前述の通り医療機器や医薬品分野、いわゆるメディカルのカテゴリーが現在の主力事業となったという事です。
アビガンもここから生まれたわけです。
医療機器というのはデジタルX線(レントゲン写真)、内視鏡(体にメスを入れなくても体に小さな穴をあけ体の内部に管を通して手術を行う)などです。
内視鏡は、体への負担が小さく、手術のリスクも低いため近年マーケットが拡大しています。
他にも超音波の機械です。これは、妊婦さんがお腹の中の赤ちゃんを診る場面で使用します。
また、内臓に腫瘍がないかなど体の内部を診る機械です。
さらに、化粧品やサプリメントにも手を伸ばしていたりもします。
このように富士フィルムでは医療・ヘルスヘア分野の売り上げが全体の43%となっており、同社のドル箱事業となっています。

事業転換の背景

なぜ、カメラから医薬品へ大きく事業転換したのでしょうか?
写真の需要がピークだった2000年頃は、写真事業は富士フィルム全体の売上の60%を占めており、営業利益の2/3を稼ぎ出していました。
しかし2000年以降、デジタル化が進み主力事業である写真のマーケットが激減したことが背景にあります。
デジタル化が驚異的なスピードで進み、デジカメやスマートフォンが出てきたおかげで、
なかなか写真を撮る方が少なくなってきたわけです。そうすると、フィルムの需要がいっきに縮小していくわけです。
年率20%~30%の凄まじい速さでフィルムのマーケットが縮小していきました。
商売をしている方は分かると思いますが、売り上げが毎年20%、30%と減っていくことは、とても恐ろしいです。
会社に勤めている方も、仮に年収が毎年20%ずつ減っていくと想像すると、その恐ろしさを身近に感じることが出来るのではないでしょうか。
2010年には、ピーク(2000年)の売り上げの1/10以下にまで主力のフィルムの売上が落ち込んでしまいます。

フィルムやカメラの技術がメディカル分野に活きる

事業転換を図る過程で写真やカメラ事業をリストラしたのかというとそうではありません
むしろ写真・カメラの技術がヘルスケア分野に活きています。
例えばフィルムの主な原料はコラーゲンです。これが化粧品に繋がっています。(富士フィルムは化粧品やサプリを製造・販売している)
他にも、写真は時間が経つと色あせてきます。これは写真が長時間酸素にふれて酸化してしまうことが原因です。そこで色あせ防止のために抗酸化技術が使われていて、これが顔のシミ・老化防止の商品に転用されています。
本来カメラは精密機械であり先端テクノロジーの結晶体です。長年培った技術を他分野である医療機器や医薬品の開発に転用してきたからこそ、富士フィルムは本業が死んでも増収増益を続けて生き残ってきました。

 

世界を救う救世主となれ

上記内容から富士フィルムは医療機器・医薬品の製造を生業とする会社といったほうが正しいと言えます。
そしてアビガンを開発しました。
幾多の苦難を乗り越え本業が死んでも不死鳥のように富士フィルムは蘇りました。
彼らが開発したアビガンが、新型コロナで瀕死となった世界経済を不死鳥のように蘇らせるかもしれません。
政府がアビガン備蓄を最大3倍に拡大すると発表して、目下、株価暴騰中です。
富士フイルムは上場来高値。1949年に上場しているから、実に70年間で今が最も高いという点も感慨深いところです。
がんばれ!富士フィルム!
新型肺炎に負けない!がんばろう日本!

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