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2019.01.23 [ 資産運用の方法 ]初級

外貨建て保険の是非と隠れた手数料をチェックしよう!


 
この低金利時代に年利5%~6%で運用できるなら今にも飛びつきたい!
米ドル建てや豪ドル建ての外貨建て保険は、利率が良くて魅力的に映りますよね。
銀行や保険代理店から勧誘を受けた経験がある人は多いはず。
実際のところどうなの?というシンプルな悩みに応えていきたいと思います。
結論として保険は万が一のための保証が目的であって、運用目的での保険はイマイチだと考えます。
この記事では外貨建て保険についてのメリットとデメリットを考えつつ、本当に購入すべきかどうかを説明していきます。
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外貨建て保険の是非

 
銀行や保険代理店から外貨保険の勧誘を受けたことがある人は沢山いますよね。
購入していいかどうか、多くの人が悩んでいます。
 
外貨建て保険の特徴は概ね以下3つです。

  • 満期まで保有すると払い込んだ外貨建ての保険料を保証する。
  • 変動部分は投資信託等で運用
  • 外貨建ての死亡保険を組み入れる

 
 
保険もかけつつ、高金利で運用も出来るので一見すると飛びついてしまいそうな気がしませんか、、?
 

購入していのか悩む、、、
為替リスクがあるけど、利回りは魅力的だな、、、購入していいものだろうか?

 
しかし、米ドル建てや豪ドル建てなどの外貨建て保険についてはメリットがある反面、
問題になっているケースが近年報告されています。
 
 
以下の記事は2019年1月21日の日経新聞の記事です。

生命保険会社が銀行の窓口などで販売している「外貨建て保険」の苦情が急増している。2017年度の苦情件数は1888件と、5年前の12年度に比べて3倍超に膨らんだ。元本割れリスクなど「販売時の説明が不十分」との苦情内容が最も多い。生命保険協会が保険各社への聞き取り調査の結果を21日、全国銀行協会との意見交換会で明らかにした。

 
 
 
記事の趣旨としては以下の2点です。

外貨建て保険の苦情についてのポイント
  • 元本割れするとは思っていなかった顧客が多い
  • 販売時のリスク説明が不十分だという指摘が多い

 
原因はシンプルで、、、情報収集しなかったり不勉強であることであることに起因しています。
情報弱者がカモにされているパターンですよね。
 
昔は第二の公務員と言われていた銀行は、他業種と比較して公共性の高さが特徴です。
 
実際に銀行のイメージを思い浮かべてみると、どういったものが浮き上がってきますか?
 
 

銀行のイメージ
  • 信頼できる
  • 有名である
  • 経営が安定している

 
だいたい上記のようなイメージですよね。
 
好意的なイメージが強い銀行で【まさか証券会社みたいなリスク商品を注力して販売しないだろう】という顧客側の先入観が伺えます。
 
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外貨建て保険の手数料率について

 
 
まずは以下の図を見て、外貨建て保険とそれ以外の金融商品の手数料率を比較してみましょう。
 
 

投資信託、一時払い保険、仕組債それぞれの平均手数料率の推移

 

 
 
 
 
 
 
 
(注1)主要行等9行、地方銀行12行の回答を集計。
(一部有効回答が得られなかった先を除く)
(注2)平均手数料率=税込販売手数料/販売額
(注3)一部、簡易的に税込手数料に換算後、集計。
出典:金融庁 国民の安定的な資産形成とフィデューシャリー・デューティー 平成28年7月6日
 
外貨建て保険の平均手数料率は7%前後です。
 
投資信託や仕組債は2~3%ほどですので、外貨建て保険は高めの手数料設定となっているのがわかります。
 
 
 
 

 
 
 
 

平均手数料比較
  • 外貨建て保険 6~7%
  • 投資信託 2~3%
  • 仕組債 2~3%

 
 
続いて参考資料として投資信託の平均保有期間は以下の通りです。
 

投資信託の平均保有期間は2~3年ほど

 

 
 
 
 
 
 
(注1)主要行等9行、地域銀行 20 行、主要証券7社を集計。
(注2)自行販売、仲介販売の合算ベース。
(注3)平均保有期間は、(前年度末残高+年度末残高)÷2
÷(年間の解約額+償還額)で算出。
出典:金融庁 投資信託等の販売会社における顧客本位の業務運営のモニタリング結果について 平成 30 年9月 26 日 
 
 
保険は加入期間が20年や30年と長期間に渡ります。
 
保険と比べると投資信託や仕組債は保険よりも保有期間が短くなります。
 
投資信託の平均保有期間は2年~3年ほどです。
 
ちなみに仕組債は3年~5年で満期償還を迎えるものが大半です。
 

他商品に比べて保険の手数料率が高い理由

 
その理由として保有年数が長期だから手数料が高めに設定されているのではないかと推測できます。
 
最近は減少傾向ですけども、銀行や証券会社の営業現場では投資信託は2~3年で乗換提案が行われることが多い(企業によって異なる)です。
 
一方で保険は販売後、2~3年で見直しを行うことは原則ありません。
 
仮に短期間で保険の見直し提案を行うことは金融機関の営業姿勢にかなり問題があるでしょう。
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保険の手数料は顧客側から分からない

 
投資信託や株式等の金融商品と違って保険は募集側の企業にとって手数料開示義務がないため、消費者からするとブラックボックス状態です。
 
もちろん消費者側が求めれば、販売する側は手数料などの報酬を明らかにする必要があります。
 

保険仲立人は、顧客から求められたときは、保険契約の締結の媒介に関して当該保険仲立人が受ける手数料、報酬その他の対価の額その他内閣府令で定める事項を、明らかにしなければならない。

保険業法 第297条(保険仲立人の開示事項)
繰り返しですが義務はなく努力目標であり、
金融庁の行政方針に追随する形で、「民間の自主的な取り組みとして」手数料などの開示が促されていく、という状況です
※参考:平成 28 年9月1日 生命保険協会 市場リスクを有する生命保険の販売手数料を開示するにあたって特に留意すべき事項
「手数料の開示義務はないけど、できるだけ開示するよう頑張りますね。」という話ですから
顧客側からすると不親切に見えるのではないでしょうか。

保険は資産運用が主目的ではなく万が一のための保証が目的

民間の生命保険は若くして病気や事故で死亡した場合の保証を目的としています。
保険の主目的は余裕資金の運用ではないのではないでしょうか。
外貨建て保険は一見すると、万が一のための保険をかけながら、外貨運用によって高い利回りで運用も出来るという、一挙両得な感じはします。
ただ実態としては商品の内容を複雑にして手数料を高めに設定し、保険として販売するので手数料の開示義務もない、という販売側からするととても都合の良い商品でもあるわけです。

外貨建て保険の表と裏

外貨建て保険の仕組みとは?
  • 満期まで保有すると払い込んだ外貨建ての保険料を保証する。
  • 変動部分は投資信託等で運用
  • 外貨建ての死亡保険を組み入れる
外貨建て保険の実態としては、、、

 
 
 
 
 
 

高い利回りを狙いたいなら外債、外貨預金、外貨建てMMFを

 
 
繰り返しですが保険は資産運用のためでなく万が一のための保証が主目的です。
 
あえて保険で運用をする必要はあるでしょうか?
ぜひ、もういちどゆっくり考えてみてください。
 
そもそも外貨で運用したいなら、保険ではなく外貨預金や外貨建MMFという手段があります。
 
為替リスクは存在するものの

外貨預金や外貨MMFのポイント
  • 時価で解約・換金が容易
  • 手数料率が明瞭(為替手数料は各証券会社で変わります)
  • 利回りが明瞭

 
といったメリットがあります。
 
【あえて保険で外貨運用をするメリットはあまりない】というのが結論です。
 

銀行が苦しいのは頷ける

 
銀行は外貨建て保険を販売したくて顧客にすすめているわけではないと思います。
 
低金利による収益力の低下で個人向けに投資信託や保険を販売せざるを得なくなっているのです。
 
今後、こういったマイナス面での苦情や意見が続くと、
 
銀行は信頼できる、というイメージから、銀行は証券会社と同じで信用できない、となりかねません。
 
これまでの歴史の中で銀行業界が築いてきた世間から寄せられる信頼を銀行自ら壊すことがないことを祈るばかりです。
 

生命保険会社が銀行の窓口などで販売している「外貨建て保険」の苦情が急増している。2017年度の苦情件数は1888件と、5年前の12年度に比べて3倍超に膨らんだ。元本割れリスクなど「販売時の説明が不十分」との苦情内容が最も多い。生命保険協会が保険各社への聞き取り調査の結果を21日、全国銀行協会との意見交換会で明らかにした。

 
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