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2018.11.30 [ 資産運用の方法 ]初級

圧倒的人気の毎月分配型投資信託の功罪

 
 
毎月分配型投資信託の人気は凄まじいものです。
 
退職後の足りない生活資金を補填するという目的に上手くハマったことで
爆発的に販売が伸びます。
 
しかし分配金が元本から払い出されるという仕組みをご存知でしょうか。
 
 
それを見落として運用してしまうと思わぬ落とし穴があります。
 
特に分配金の多さで投資信託を決めている場合はぜひとも注意してほしいポイントです。
 

分配型投資信託は超売れ筋!

 
分配型投信はとにかく良く売れます。
 
銀行や証券会社において売れ筋の投資信託の多くは毎月分配型です。
 
 
以下の図は銀行での売れ筋投信における毎月分配型の比率です。
 

※平成29年 金融庁説明資料より
 
銀行で販売される投資信託のうち9割近くが分配型であると言えます。
 
分配型だと手許にすぐお金が入ってくるので
金融機関の人たちにとっても営業しやすいのでしょうね、、、
 
購入した月、もしくは翌月には分配金が顧客へもたらされるのですから
(儲かっているかは別として、、、、)
 
 
 

分配金の出しすぎに注意!分配金は元本から出るもの

 
分配金のすべてが利益から払い出されるならいいのですが、必ずしもそうではありません。
 
 
投資信託の分配金は定期預金や国債の利息とは別物です。
 
 
 
預金の利息は元本とは別に銀行から預金者へ支払われるものです。
 
同じく国債の利息も政府から債権者へ元本とは別に支払われるものです。
 
 
 
しかし投資信託の分配金は元本から支払われるものです。
 
 
そのため分配後に純資産総額や基準価額は分配した分だけ減少&下落します。
 
毎月分配型という仕組みは毎月決まった額を純資産(元本)から払い出す仕組みです。
 
 

※投資信託協会 投資信託の仕組みから引用
 
元本から分配金が払い出されるという仕組みが悪いわけではありません。
 
 
 
問題なのは実際の運用成果以上に分配金が払い出されるケースが多いということです。
 
 
収益以外の部分から払い出される分配金の原資は当然ながら元本になります。
 
今では元本払戻金と記載されるため親切になっていますが、、、、
 
 
 
儲かっていないのに分配を出すため多くの個人投資家に誤解を招く原因となっており
 
近年、分配金を引き下げる投資信託が目立ちます。
 
それでも以前として分配金を出しすぎていると思われる商品が多い状況です。
 
 
 
 
売れ筋の投資信託を見ると高分配を謳うものが多くあります。
 
 
あらためて純資産で見た投資信託ランキングを見てみましょう。
 

※2018年11月19日時点
 
4番目のひふみプラスとグローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回)以外はすべて毎月分配型となっております。
 
分配金は必ずしも利益ではないと批判はあるもののいまだに根強く人気を誇ることがランキングを通してよく分かります。

高分配を謳う投資信託に注意しないといけない理由

 
高分配をうたう投資信託の中には収益以外から分配金が払い出されることがあるのは先述の通り。
 
収益以外から払い出される分配金が多いとその分元本を多く削っていきます。
 
そのため収益以外から分配金を多く払い出す投資信託を2,3年でも保有すると
 
あっというまに投資金額の半値近くに元本が減ってしまうケース等もあります、、、、、。
 
 
分配金は元本を削って払い出されるものだと理解してそのような投資信託を保有するのであれば構わないのですが、
 
分配金は元本から払い出されるものだとは思っていなかった、という声が未だに多くあります。
 
 
分配型投信を欲する方はどうしても分配金額に目がいきがちで、元本の動きが二の次になってしまいます。
 
そして分配として入ってくるお金はどうしても使ってしまいがちですよね。
 
 
 
分配金として受け取ったお金の多くが運用収益によってもたらされたものではなく、
単に元本から払い出されたものだとすると、、、、
 
それは銀行から通常より多く、お金を取り崩していただけになりかねません。
 
特にリタイアした世代の方だと老後の生活資金を本来の予定より多く、
そして早く取り崩してしまったことになってしまいます。
 
そうなってしまえば老後の生活設計を根底から考えなおさねばなりません
 
お金の失敗は取り返しがつかなくなってしまうことがあります。
手痛い失敗を避けるために分配金額だけに注目するのではなく元本の動きもチェックしていきましょう。
 
それにはトータルリターンで収支を把握していくことが大切です。

トータルリターンで収支をみよう!

 
トータルリターンとは金融庁の資料には以下のように記されています。

トータルリターン=「①評価金額」+「②累計受取分配金額」+「③累計売付金額」)-「④累計買付金額」

 
 
嚙み砕くと、
 
①買付時に手数料を含めて払い込んだ金額
 
②「現在の時価」+「受け取った分配金の総額」
 
①と②を比較して買ったときより増えているか減っているかを確認しましょう。
 
 
例えば購入時に手数料含めて1000万円でA投信を買付したとします。
 
2年後、元本が800万円、
 
受取った分配金総額が300万円
 
ならば800万円+300万円でトータルリターンは+100万円となります。
 
 
簡単ですよね。
 
 
全ての分配型投資信託が悪だと言うつもりはありません。
 
 
身の丈にあった分配を出す投信であれば十分持続可能な運用をしていくことができるはずです。
 
 
 
実際の運用成果以上の分配を行う分配型投資信託については注意をして欲しいと思います。
 
 
 
ではすでに分配型投資信託を保有してしまっている人はどうすればいいのでしょうか?
 
 
すぐに見直したほうがいいのでしょうか?  
 
 

当座の処置としてまず出来ること

 
市況環境によって収支状況は大きく変化しますので直ぐに見直したほうが良いとは一概に言えません。
 
含み損が大きいとすぐに売却することに対して抵抗がある人もいるはずです。
 
もちろん回復する見込みが薄いのであれば早めに見直しはするべきだと思いますが、そうでないケースもあります。
 
 
その場合、当座の処置として2通りあります。
 

  1. 本来の収益以外から多く分配を行う投資信託については分配金に手をつけずにMRFや預かり金でプールをしておく。
  2. 再投資にしてしまう。

 
分配金を遊ばしておいても仕方がないので、個人的には再投資にしてしまうのがより良いと思います。
 
その後市況環境や収支状況をみて見直していけば良いでしょう。
 

分配型投信には賛否あるものの、、、

 
現役世代は目先のお金ではなく将来の生活資金を確保するための運用でしょうから
 
分配のないインデックスファンドでいいと思います。
 
分配型投資信託ならば最初から再投資で運用していけばOKです。
 
 
リタイア世代の方ですと運用しながら取り崩す場合は高分配商品は避けつつ、
 
本来の収益の範囲内で分配を行う投資信託を選ぶほうがいいかと思います。
 
投資信託にこだわらず債券という手段もありますし、
 
それは各々のリスク許容度を鑑みながら投資先を考えていくといいですね。
 
 
 

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