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2020.04.03 [ 時事・ビジネス ]日本世界ビジネス

【孫正義】ソフトバンク大赤字&株価暴落 原因と今後について説明

この記事は以下の動画をテキストでまとめたものです。
ソフトバンクが昨年7-9月期に7000億円の赤字を出して以降、今年に入って4.5兆円規模の資産売却を行い、
さらには2020-4-2にはソフトバンクビジョンファンドが出資するウィワークのTOBを中止したりと孫正義率いるソフトバンクグループの周辺がゴタゴタしています。
そこでソフトバンクグループが苦戦する原因と今後について説明したいと思います。
多くの人がソフトバンク株やソフトバンク債を保有しているでしょうから、ソフトバンクGの決算の行方は非常に注目されています。
ちなみにソフトバンクの社債は定期的に発行されていて、銀行金利に比べると非常に利率が高いため、ローンチ後一瞬で完売していました。
僕もソフトバンク債が売り出しされるとお客さんのほうから電話がかかってくるぐらいで、
証券会社で唯一ね、唯一ね、もう一回言うけど、唯一、勧誘しなくても勝手に売れていく商品でした。
他の商品なんてほぼゴリ押し営業で売り捌くのが証券会社の日常ですからね。
そんな中でソフトバンク債は異質な存在でした。

ソフトバンクグループ 業績不調の初め

2019年7-9月期にソフトバンクグループは7000億円の赤字を出しました。
ソフトバンクG本体とビジョンファンドの投資がことごとく失敗したのが原因です。
投資した株式を減損処理したことで巨額の赤字を計上しました。
中でもウーバーやウィワークといった100億ドル以上投資している企業がことごとくコケているのが特徴です。
減損とは
減損とは、投資金額を回収できないと認識した時点で固定資産や有価証券の価値を減少させること。 貸借対照表に計上されている固定資産の帳簿価額を、投資の損失の金額分だけ減額する。 減損が適用されるのは、「投資金額を回収できない」と判断される場合である。
減損は例えば、バブル崩壊後の不動産でよくみられます。
1億円で買った土地がバブル崩壊後1000万円になったとします。
価格が回復する見込みがない不動産を実態価格の1000万円まで減損処理するわけですね。

ソフトバンクグループ 業績不調の原因

業績不調の原因は投資先企業を選ぶ【目利き】が機能していなくて、バカ高い買い物をしてしまったということです。
ピカピカの将来有望な会社と思って投資したら、中身は赤字垂れ流しのボロ会社ということが判明したのです。

ソフトバンクグループは投資会社

ソフトバンクGは普通の事業を営んでいる会社ではなく、投資会社になっています。これはかつてのライブドアが同じでした。
実際に、孫正義は「自分の興味の97%はソフトバンクビジョンファンド」と語るほど、ベンチャー投資にいれこんでいます。
投資会社が本業の投資に失敗しているというのが現在のソフトバンクグループを説明するうえでしっくりきます。

足を引っ張るウィワーク WeWork

ウィワーク問題についてはライブドアの堀江さんとかが分かりやすく動画にしています。
ポイントを説明すると赤字垂れ流しの企業をめちゃくちゃ高い値段で買っちゃったてことです。
ウィワークは都市部でよく見られるシェアオフィスの会社。オシャレなシェアオフィスを運営しているのですが、
実態は不動産を又貸しするビジネスモデルです。借りたオフィスを小分けにしてさらに貸すってことですね。日本でも同じ業態がよく見られますよね。

メッキが剥がれ落ちたウィワーク

ウィワークは上場すれば時価総額470億ドル、日本円で5兆円になるんじゃないかと言われていたのが、
実際は高く見積もっても8000億円以下じゃないかと看破され上場が見送りになりました。
ちなみにシェアオフィス運営で同業最大手リージャスという会社の時価総額が43億ドル、日本円で4700億円ぐらいです。
ですから5兆円どころか、ウィワークの8000億というのも眉唾ものです。

前途多難のウィワーク再建

これからウィワークを再建するといっても、目下、新型肺炎騒ぎで海外は外出規制がなされています。契約を解除する顧客が激増していると予想できます。
新型肺炎については5、6月頃に落ち着いてくるだろうと言われていたのが、感染拡大が激化しており鎮静化するのは早くとも夏ごろではないかと指摘されています。
なおのこと再建の先行きは厳しいと言わざるを得ません。ウィワークを黒字化するどころかさらに赤字が増える可能性のほうが高いのではないかと考えられます。

白タク斡旋業者のウーバー

ビジョンファンドの投資先は90社に及びますが、投資金額が大きいのがウィワークの他に、ウーバーやグラブとかいった配車アプリの会社です。
この配車アプリというものは色々ポジティブな側面で持ち上げられていますが、要は白タク斡旋アプリなわけでウィワークにも共通するのですが、
果たして革新的なサービスか???という疑問があります。
事実、ウーバーの創業者がウーバー上場後に大量に株を売却しています。
将来性があるなら売却せずに持っていたほうが遥かに儲かると思うのですが、疑問符がつきます。

例にもれず配車アプリの会社も新型肺炎の影響をもろに受けています。
ウィワークにしてもウーバーにしても、革新的な技術があるわけでもない会社の企業価値が過大に評価されており、
その高い値段でソフトバンクビジョンファンドが投資してしまっていることが非常に問題なのです。
白タクとは
白タクは日本において中国人観光客が使っており問題となっている。タクシーは認可を受けた事業者や個人しか運営をできないが、白タクは無許可で違法に営業をしている。タクシーはナンバープレートが緑であり、一方で白タクは通常の白いナンバープレートで違法に営業をしていることから【白タク】と呼ばれている

中国企業に多額の投資をするソフトバンクビジョンファンド

ビジョンファンドは中国の配車アプリ会社はじめ複数社に合計100億ドル以上を投資をしている
アリババ含めて、中国企業にこれだけ巨額の投資ができるということは政治的な力が相当数働いていると考えます。
中国企業に出資をするには中国当局の許可が必要です、つまり有力な共産党幹部とコネクションがないと出来ません。
中国社会は強烈な賄賂社会でもあります。役人や共産党幹部に金を掴ませれば何とかなる世の中、というか金を掴ませなければ何も進まない世の中です。
ソフトバンクグループやビジョンファンドは巨額の賄賂を共産党幹部に送っている可能性があります。もちろん証拠があるわけではないのですが、
中国での商習慣を考慮すると十分現実的です。

大コケ&破綻する投資先企業

他にも2020年3月30日、衛星通信を手掛けている英・ワンウェブが経営破綻。
新型コロナウイルス感染拡大の影響による金融市場の混乱で、ビジョンファンドを通じて約2000億円を投資していた。
ウィワーク、ウーバー筆頭に100億ドル以上の巨額の投資をした会社がことごとくコケているのが現状です。
遡るとスプリントも失敗しています。スプリントはドイツテレコム傘下のTモバイルと合併することになりました。合併した会社に対するソフトバンクGの出資比率は20%なので経営権はドイツテレコムが掌握します。そして米国の携帯キャリアは4社体制を維持する方針でスプリントとTモバイル合併後に新たにキャリアが参入します。日本では楽天がキャリアに入り4社体制になったのと同様です。携帯キャリアが3社だと日本のように談合で料金が高いままです。携帯キャリアは4社ぐらいないと競争が発生しないという判断がなされている。
ということは日本国内のソフトバンクモバイルも米国のスプリントもこれまでのようにボロ儲けのドル箱事業を維持できるかは未知数です。

アリババ株をわざわざ暴落相場で売却

2020年3月23日に発表された最大4.5兆円の資産売却や資金化によって、自社株買い最大2兆円を実施、残額を負債の償還、社債の買い入れを行うとのこと。
資産売却の対象はアリババ株を売却計画としている。
虎の子のアリババ株を新型コロナ・ショックの暴落相場で売らざるを得ない状況が今のソフトバンクを物語っているのではないか。
借金返済が相当苦しいのではないか。

人材が逃げ出し始めたことは何を意味するか?

今後の立て直しは果たして上手くいくのでしょうか?
トヨタ自動車に次ぐ15兆円の有利子負債を持つソフトバンクグループ。
元利金の支払いもあるし、ビジョンファンドに450億ドルを出資しているサウジアラビアの政府系ファンドには7%の高利回り保証をしています。
毎年3000億円以上のリターンを還元していくことになるので、投資先企業の苦戦を考えると説明無用で厳しいことは分かると思います。
極めつけが新型コロナウィルスです。投資先のなかには新型コロナで破綻している企業が事実でてきています。
ウーバーや要再建のウィワークも新型コロナの影響が直撃している可能性が高い。
こうやって投資先が焦げ付いてくるといよいよという感じがします。
ビジョン・ファンドからは重要な人材が流出しつつあり、ゴールドマン・サックスから引き抜いたマイケル・ローネン、グーグル出身でパートナーだったデービッド・セベノン氏が昨年去っています。

トヨタ自動車に次ぐ、国内2位の15兆円の有利子負債を持つソフトバンクの懐は火の車状態でしょう。
ソフトバンクの【借金でレバレッジを効かして攻めの投資をする】経営戦略にほころびが出てきているのではないでしょうか。


 

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