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2020.05.07 [ 資産運用の方法 ]初級

【断末魔】ウーバー&ウィーワーク破綻危機、沈むソフトバンク

この記事は下記の動画とリンクしています。よろしければご覧ください。
【断末魔】ウーバー&ウィーワーク破綻危機、沈むソフトバンク

今回はソフトバンクグループとビジョンファンドの動向について話します。
新型コロナの影響でビジョンファンドの投資先(wework,uberなど)の業績が非常に悪化しています。

ウィーワーク 社債価格暴落&利回り急上昇

シェアオフィス大手「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーの社債が投げ売られており、価格が暴落し利回りも急上昇しています。
債券価格が発行時から60%下落、利回りが一時36%に急上昇。
この社債は2018年に発行され、2025年に満期となるものです。金利は年7.8%ほどついています。
【社債】
企業が資金調達の手段として、投資家から資金を募る際に発行する有価証券。社債にはあらかじめ返済記述や利率等が定められている
社債を発行している会社が潰れなれければ利息と元本が満期時に戻ります。
社債発行時に100だった価格が、現在wework社債の価格が40まで下がっています。
仮に今ウィーワークの社債を買うと2025年まで毎年、7.8%分の利息がもらえ、満期時に40が100になって戻ってきます。
簡単にイメージを説明すると額面100万円分を40万円で購入できて、満期まで毎年7.8万円利息が受け取れます。
そして満期のときは元本40万円が100万円になって戻ってきます。
にもかかわらず、ウィワーク社債の買い手がなかなか見つからず、売り手側は売りたくても売れない状況です。つまり、下手したら潰れるのではと思われているのです。
債券価格が額面の60%も下落するのは、株ではありませんから、前途は非常に厳しいでしょう。
10年前の欧州債務危機でギリシャが実質的に破綻状態と言われていた時、ギリシャ国債が年利40%でした。
weworkの社債は潰れかけていた自体のギリシャ国債に近い利回り。
ギリシャが潰れなかったのは、簡単にいうとドイツがお金を出して救済したからです。
今回のそのweworkのパトロン、つまり資金の出し手はソフトバンクグループです。
しかしソフトバンクグループも昨年から財務状況が苦しくなっています。
ソフトバンクGは既に200億ドル、日本円で2兆円以上ウィーワークに投資をしています。
仮にweworkが潰れてしうと全て紙切れになってしまいます。
何故このようにweworkの社債が暴落し利回りが上がっているのかというと、やはり新型コロナの影響でシェアオフィスの利用者が急減しているからです。
ドル箱地域のニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ロンドンで稼働率が急速に落ちています。
この4地域で全会員の30%を占めているにも関わらず、稼働率が60%まで落ちていると指摘されています。
bloombergの記事に、【米ウィーワークは一部の物件で4月の賃料を支払っておらず、賃料軽減や他のリース条件見直しに向けて家主に接触している。】
つまり賃料払わずに値下げしてくれと頼み込んでいるほど苦しいと予測できます。

格下げされるソフトバンク&ウィーワーク社債

社債には信用格付というものがあり、破綻の危険性を図る一つの基準です。
【信用格付】民間の格付機関が社債など債券に、将来における元本の支払いや利息の支払いが確実に履行されるかどうかを評価し、その信用度合いを暗号化したもの。
AAA>AA>A>BBB>BB>B>CCCと示される。
ウィーワーク社債は直近、CCC(トリプルC)ランクに格下げされています。
もともとB(シングル)格付けでしたがさらに1段下げられました。
投資の世界では信用格付がよく用いられます。
AAA(トリプルA)が最も格付けランクが高く破綻の危険性は低いと考えられています。
BBB(トリプルB)までが投資適格級といい、『近い将来に破綻することは考えにくい』というラインです。
BBB(トリプルB)より下(BB以下)はジャンク債と言われます。
【ジャンク債】格付けが低く債務不履行の可能性が比較的高い債券のこと。信用リスクが高いため、利回りが高く、ハイリスクハイリターンの金融商品
ジャンク債と言ったら如何にもすぐ潰れそうで誰も買わないので『ハイイールド債』と証券業界では言います。
そう考えると元々ウィーワークの信用格付けはシングルB格付けのジャンク級であり、信用力が低かった。低い格付けから、さらにもう一段下げられたという事です。

ソフトバンクGの苦しい財務状況

孫さん、意外ともうweworkを見捨てて、2兆円損切りするのではないかと個人的に思うような事があります。
3月末にソフトバンクが追加でwework株を3000億円分公開買付をする予定がありましたが、これを見送りました。
そのために現在weworkから提訴されているのです。
cnetの記事によると、ソフトバンクGがweworkの公開買付けを完了した場合、2020年3月期のソフトバンクGの連結損益計算書において、weworkの株式取得価額と公正価値の差額を営業外損失として計上する必要があったが、公開買付けを見送ったことで損失は計上されなくなったということです。
ソフトバンクGは通期決算で7500億円ぐらいの赤字だと発表されていますから、さらにweworkの公開買付で赤字が増えるとソフトバンクグループの株価はさらに急落しかねません。
ソフトバンクグループの株価下がると何故良くないのかというと孫さん自身がzozoの前社長前沢さんと同じように自己保有のソフトバンクG株の40%を融資の担保にいれているからです。
担保に差し入れた株式の価値が下がると、追加で担保を差し入れろと銀行が迫ります。
ビジョンファンドの投資がことごとく失敗しているソフトバンクGは財務状況が苦しくなっていることが予想されますので何とかそれを避けたかったのではないかと考えます。

Uber・配車サービス企業の苦戦

uberやグラブなどの配車サービス会社にもソフトバンクビジョンファンドが巨額の出資をしています。ウィーワーク同様、uberなども新型コロナで需要が急減しています。
グラブのCEOが4/20に『創業以来で会社を揺るがす最大の危機だ、前例のない悪影響を及ぼしている。』とメッセージを発表しています。
ビジョンファンドのグラブへの投資額は30億ドル、日本円で約3300億円です。ビジョンファンドの規模からすればそこまで大きな金額ではありませんが、
グラブ以外の配車サービス会社にビジョンファンドは大金を投資しています。
uberには1兆円以上投資しており、他にも中国の配車サービス会社に多額の投資をしています。
新型コロナ対策により、外出規制されてから配車サービス(タクシー)の需要は当然なくなります。
ウォールストリート・ジャーナルの記事によると米国でのUber利用額は1ヶ月で94%減少した。そのため宅配事業に注力している。とあります。
UberのCEOは「業績への影響は軽微」とコメントしているものの、コロナ前から赤字垂れ流しのuberのことを考えると眉唾ものです。

ソフトバンクG株は一旦回復したものの、、、

足元ソフトバンクの株価は自社株買いなどを材料として一時的に回復していますが、3月の売られすぎからの短期的な戻りを狙ったものでしょう。
投資先の破綻リスクといった根本的な事は何も解決していません。特に大金を突っ込んだ投資先が傾いたままという事実には変わりはありません。
ソフトバンク社債は一部のものでは年利2~3%という低金利の日本では破格の条件です。
しかし、そのたった2~3%のリターンはリスクに見合っているでしょうか?
ローリスク・ハイリターンの投資であると僕は考えます。

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